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吉川家文書収録毛利元就和歌短冊2首

元就さんの和歌が何故か吉川家文書に入っていたので
何かの足しにと。

吉川家文書1271号
「山里に きくらむ物を ほととぎす
 うちねぬ空に 待ぞ詫びぬる」


吉川家文書1370号
「おも影にたたすはなににしたはまし
 花ちるあとのみねのしら雲」


ううん、何でこの2首だけ吉川家文書にあるのか?
広家が詠んだ歌に
「百年の 花の春待つ 八重桜」
という歌があったので
「身はひとつ 駆けて野山の 花の春」
の歌があるなら不思議ではないのですが。

あ、でも広家は元就おじいちゃんの事を相当慕っていて
貰ったお守りを関ヶ原に持っていき、
手を焼いた元春が
「お前は元就の孫なんだから!」
と元就さんの名を持ちだして説教状を書くほど。

で、他に広家の詠んだ和歌で
元就さんの和歌から取った歌らしきものがないかと探すと
1首ありました。

吉川家文書1425号
「植添て 八千代乃春も つきつきに
 こすえ盛らむ花の下陰 
                   広家」

意訳
「植えて添えて、八千代の春も
 次々に花ざかりを迎えているように
 木の梢にももっと花を盛ったなら
 おじいちゃんが昔詠んだあの歌のように
 そこに寝っ転がって見てほしい。
 おじいちゃんの頃から
 植え継いで、繋げてきたこの家の
 繁栄が永久にと続くことを。」


なぜか吉川家にあった歌2首の続きが
広家の詠んだ歌の本歌になります。

「けふの日はよしさに暮れねくれてこそ
 枕もからめ 花の下陰
                    元就」

それから多分もう1首

「梓弓 春の光の玉椿 
 八千代もおなし盛りをやみゆ
                    元就」


この2つを本歌として作った感じです。
「八千代も同じ盛りを見ゆ」ことは無理でも、
代わりに孫の俺が見ているぞ、じいちゃん!
代わらずこの地もじいちゃんの守りたかったものも
続いてるんだ!

という感じでしょうか。

兄の元長とは違い、
元就じいちゃんと一緒に住んだことはなくても
孫として爺ちゃんのことを心から慕っていたんだなあと
分かる歌です。

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主に毛利元就から浅野長勲までの安芸の歴史に関するブログです。初めての方は目次へどうぞ。

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