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「清盛・元就と宮島」感想

秋山先生が宣伝なさっていた県立大学で開かれている
「清盛・元就と宮島
 -名誉教授菅原範夫先生収集近世資料を読み解く-」

を出張がてら見に行きました。

詳しくはこちら
PDFファイルです。
きよもちもちなり


因みに扇で招いているのが清盛さん。
女性に導かれている子どもが松寿丸時代の元就さんです。

毛利元就の浮世絵であれば厳島合戦が有名です。
陰徳太平記は江戸時代に三大軍記物と呼ばれるほど
ベストセラー。
なので浮世絵にも結構題材として使われています。
が、松寿丸時代のものは珍しいです。
というかその存在を今まで知りませんでした。
面白そう!ということで行って参りました。県立大学。

広島駅からは広電宇品行きに乗り、
県病院前で降りて8分ぐらい歩けば着きます。
バスなら八丁堀から仁保沖町行きに乗り、
県立大学前で降りればすぐ。
丸い大きな建物が図書館です。

図書館の階段を上がればそこが2階で、
ゲートのすぐ横から展示が始まっています。
ちょっとお洒落な展示ケースなので
最初は気付かなかったんですが
本棚と通路の仕切りになっているガラスにも展示がありました。
間が空いているので番号が振ってあって、
その順に見ていきました。

結論としては・・・・。
これは本当に学生さんが展示したんだろうかと思うほど分かりやすくて
みやすかったです

資料も面白いのを集めていて、どれも一見の価値がありました。
市内から30分かかるんですが、行って良かった!!
本当に。
浮世絵や絵、本の展示が主なので、
ちょっとこの感動を言葉にするのは難しいんで
是非足を運んで頂ければ共感してただけるかと思います。

近世のものが主なのですがそうは言っても江戸時代。
200年近く前のものもありました。
清盛の展示では、平家物語図絵。
高野山のお話や後白河法皇御幸など
絵でみて楽しめます。
人物説明も分かりやすく、
「建春門院って誰だっけ?」
となっていた私も説明を見て、ああ、この人か!と理解できました。
白糸の滝は、高倉帝が実際に見た滝の写真も飾ってあり、
昔と今を比較しやすかったです。

それから清盛神社。
昔は紅葉谷の方にあったのですね。
知らなかったです。
近代以前からきちんと祀られていたんだ清盛さんと思いました。

それから絵ハガキ。
山下清の絵ハガキがある!!
頭の中で「野に咲く花のように~」が流れました。
点描で描いた紅葉谷の風景は今とさほど変わっていません。
そういえば、今は住んどっていない町屋にも山下清の絵があって
ここに泊ったんじゃという話を聞いたのを思い出しました。
あそこで描いたんですね。

それから「管弦祭」
清盛が初めて、毛利氏が保護して今に繋がる流れを
説明してありました。
墨で刷ったものなのですが、月が描かれていたり
鳥居を今にもくぐりぬける船など祭りの様子がよく描かれています。

意外だったのが、歌川広重の「宮島」
広重も宮島まで来ていたのですね。
巴水の絵よりも、広重の絵の方が
宮島らしさがあります。
この絵をポストカードにされていて記念にどうぞ
とあったので遠慮なく貰って来ました。

そして、あった!!
松寿丸と大方様の絵!
・・・・何と言うか、大河を思い出します。
V6森田くんからの、宮島高舞台で橋本さんにバトンタッチして
隣に大方様役の松坂慶子さんがいたあれです。
ああ、あの場面そっくりだと説明を読むと
「何を願ったのですか?」のあのお話。
大方様関係ないやん!
道の真ん中歩きなさいとかええ話あるやろ?
と思ったんですが、まあ絵としては良い絵です。
うん。

で、その隣に予想外の人物が。
月岡芳年の「小早川隆景彦山之天狗問答之図」
・・・・。
ええ!父さんの横で何しよるん隆景!
誰だ、この浮世絵配置を考えた人!
素晴らしい!ぶちええ!!

司書カウンターのまん前だけど!!
9月7日から本物が展示のようで
残念ながら今日はこぴー。
ああ、江戸で展示会があったからあっちいってるんでしょうなあ。
これセットで見れるってなかなかないなとじっくり見ました。
司書さんがおるカウンターのまん前だけど。

それから「湯屋」にあった石。
今、宮島の民俗資料館に展示してある石ですが
ああ、転がされている・・・。
清盛さんはともなく、元就さんの名前を刻んだ石を・・・。
長州藩士に見つからんでよかったなあこの人たちと思います。
湯やが壊れた逸話も伝わっているのですね。
それも知らなかったので興味深かかったです。

宮尾城の合戦の、堀切。
ああ、これ名前があったんだと初めて知りました。
いっつも通るたんびに、ここ岩盤なのに削るのぶち大変じゃったろうに。
と思うあそこです。
・・・まあ、温泉津のお寺に比べるとまだましですが。

そらから「西遊雑記」
江戸時代に書かれた諸国漫遊記。
これ意外と面白かったです。
広島の城下町に溢れていた動物は犬ではなく豚。
・・・豚?え?食用??
筆者も驚くほど多かったようで、
長崎でも豚を見たけれどそれより多い。
と記してありました。

それから初公開!隆景書状!!
・・・すみません初見じゃないです。
あ、でも講義の時と違ってゆっくり見れました。
詳しい解説も付いていたので読みやすかったです。
隆景の若い時の字なので、
割と文末はこまごましています。
それから音戸の城跡推定もありました。
ふむ、あそこなんですね。
音戸行った時に良く見てみようと思います。

それから清盛さん関連であった経塚。
現在はただの丘で、石碑がぽんとあるだけなんですが
経石がきちんと出てきていたんですね。
知らなかったです。
伝承だけかと・・・・。
他にも祭器も出てきたようで今どこにあるんだろうと思いました。

それから千畳閣。
太閤秀吉が宮島訪れた時の様子は
竹中さんの書いた本に寄るようなので
原本読んでみたいなと思いました。

そして近代。
厳島は山陽鉄道が開通することで観光化が進みます。
明治・大正の頃の宮島観光マップとでもいうべき図は
史跡も全て書かれてあって今でも十分使えそうでした。

それから山口でもみた吉田初三郎の鳥瞰図、宮島周辺。
頭の中で鉄道唱歌が自動再生されました。
山口に行った時に講演会で何故かみんなで歌う
「みんなの歌」状態だったんですが、
あれ戦前の歌なので歌えるおじいちゃんおばあちゃん70越えのはず・・・・。
日清戦争後なので軍事色がちらほら見えるため
戦後すぐは確か禁止された歌なので知らない方の方が今は多いと思います。
見どころ要素も入っていて節も単調なので
歌いやすくて好きなんですが、まあ時代上しょうがないかなと。
ところでこの歌、普通は1つの駅で1~2番だけなのですが
宮島については異例の4番使い。
しかも歌詞に元就さんが出てくる歌なんです。

「己斐の松原五日市 いつしか過ぎて嚴島
 鳥居を前にながめやる 宮嶋驛につきにけり 

 汽笛ならして客を待つ 汽船に乘れば十五分
 早くもここぞ市杵島 姫のまします宮どころ

 海にいでたる廻廊の 板を浮べてさす汐に
 うつる燈籠の火の影は 星か螢か漁火か

 毛利元就この島に 城をかまへて君の敵
 陶晴賢を誅せしは のこす武臣の鑑なり」

平清盛が造営し、元就も篤く信仰した宮島。
近世江戸時代から浮世絵の題材になり
近代明治時代以降も列車の開通で多くの観光客が訪れるようになった。
1000年以上変わらない場所もあれば
変わって行く様相もある。
展示会場はこじんまりとしていましたが
本当に資料も展示の仕方も面白かったです。

9月7日までの展示と7日から展示のものがありますので
7日以降に行ける日があれば、隆景VS天狗の浮世絵も見たいなと思います。
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Author:トロロヅキ
主に毛利元就から浅野長勲までの安芸の歴史に関するブログです。初めての方は目次へどうぞ。

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