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小鳥と隆元と幸鶴と

毛利家文書606号
書き下し文
「珍しからず候へども、小鳥百籠これ進め候
 任せ見るの来ばかり候 恐々

 2月2日 隆元
 幸鶴殿 進之候」


私訳
「あんまり珍しくもないだろうけど
 小鳥を100籠ほど渡します。
 任せますからしっかり面倒をみてください。

 2月2日 父より
 幸鶴へ 渡して下さい」


隆元から輝元(幸鶴)へ鳥を送った手紙です。
輝元はこの頃鳥にはまっていたらしく
次の書状にも鳥の話題があります。
ただ、100籠はいくらなんでも多すぎでは・・・。
世話をきちんとできたんでしょうか。

毛利家文書607号
書き下し文
「幸鶴殿

 この飯田新?、用い候て上せ候、
 ここもとなに事なく候 御心安かるべく候候、
 またかい鳥事、いよいよ頼み申し候候
 ここもとの巫鳥見せ申したく候候
 なお具さに飯田新介申し候べく候、恐々謹言

 卯月3日     隆元
 幸鶴殿 申し給へ」


私訳
「この飯田新に返事を持たせて帰らせるようにしてください。
 こちらの戦況は特に変わったことはありません。
 だから安心してください。
 それから飼っている鳥のことですが、
 くれぐれも世話を忘れることのないよう頼みます。
 こちらのホオジロをあなたに見せたいなと思います。
 詳しいことは飯田新介が申すでしょう。 かしこ。

 3月3日       隆元
 幸鶴殿へ」

3月の手紙は隆元はどこかに出陣中のようです。
「ここもとなに事なく候」「可御心安候」から推測できます。
そして2月に渡した100籠の鳥のことを聞いています。
2月は出陣前で、隆元が飼っていた鳥の世話を幸鶴に任せたのでしょうか。
「いよいよ頼申候」とあります。
出陣先には「しとど」(巫鳥)がいて見せてあげたいと隆元は言っています。
「しどと」はアオジ・ノジコ・ホオジロ・ホオアカなどの小鳥の古語。
この中で春の鳥はホオジロだけなので隆元の見たのはホオジロだと思われます。
で、使者の飯新は具足ぞろえから飯田新五郎さんかなと思います。

戦中ながらも息子へこまめに手紙を送っていた。
隆元らしいなと思いました。
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主に毛利元就から浅野長勲までの安芸の歴史に関するブログです。初めての方は目次へどうぞ。

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